職員があなたの施設に定着するか、離職してしまうか、この双方に必ず理由がある。定着させたければ、定着させるための施策を実行しなければ無理。

新卒職員をあなたの施設に定着させる3つの秘策!

そろそろ、2019年度の新年度、事業計画が出来上がる頃だと思います。

あなたの施設では新卒職員を獲得できました?

せっかく獲得した、やる気に満ちた若者を離職させてしまうのか?、確かな戦力として長年勤めた後、あなたの施設の中心スタッフとして活躍できるよう育て上げるのか?

園長の腕の見せ所ですね!

そのために、新年度の事業計画は、もちろん新任職員が職場に定着するための、きめ細かい方略が盛り込まれていますよね!

もし、新卒職員あるいは新任の職員をあなたの施設に定着させる工夫も方略もないのであれば、多分、一年以内、長くても三年以内にその職員はあなたの施設から逃げ出してしまうでしょう。

職員を定着させるための手段やノウハウや努力なしで、新卒職員や新任職員が離職しないなどということは、ほぼほぼないのです。

ただほっておいたら確実に退職してしまいます。

もし退職しないとしても、数年後、迷惑職員として存在しているでしょう!

職員を定着させ、信頼ある仕事ができるキャリアを積ませるためには、それなりのテクニックが必要なのです。

新卒職員の離職率、厚生労働省調べ

厚生労働省 平成27年調べによると(改ざん大好きな厚生労働省のデータだからどこまで信憑性があるかわからないのだが)

就職後3年間で離職する新卒者は、

高校卒39.3%   短大卒41.5%   大学卒31.8%

そのうち1年目で離職する率は

高校卒18.2%  短大卒18.1%  大学卒11.9%

となっている。これは、あくまで全職種データー。

医療・福祉業界の3年間以内の離職率は

高校卒 47.0% 短大卒 35.7% 大学卒 37.8%

高校卒と大学卒は、全職種と比べると、はるかに高い。

つまり、他の職業より福祉業界は、人が辞めやすいと言って良いだろう。

新卒者が三年以内に離職する本当の理由

「エンジャパン」という転職、派遣を本業とする会社が、調査したところ、実に47%の人が、離職の本当の理由を会社に伝えていない。

会社に伝えた離職理由で一番多いのが、「結婚・家庭の事情」で23%

ついで、「体調を崩したが」が18%、「仕事内容」が14%になっいる。

しかし離職の本当の理由『本音』は、

「人間関係」がダントツ25%

ついで「評価・人事制度」が12%

「社風」「給与」「残業・休日出勤」が同率11%になっている。

世間が福祉業界に抱く印象

あくまで、上のデータから読み解く私の考察だが、

どうやら世間では、福祉業界を、

「意地が悪い、ドケチで、人を正確に評価もできない、福祉に対する確たるポリシーも使命感も知識もない園長を先頭に、これまた新人いびりが大好きな意地悪で、人を正確に評価しない、福祉に対する確固たるポリシーも使命感も知識もない管理職や先輩がハバを利かせている業界!」

という印象で見ている可能性が大です。

もう一度言います、上のデータから読み解くと、世間ではそう見えるのではないだろうかという、あくまで私の想像です。

あることでチョー有名になった、とんでも老人ホームの管理者の発言。

「おまえらの代わりなどいくらでもいる! いやならやめろ!」

「職員のことなんか真剣に考えて、老人ホームの園長が務まるか!」

ん〜〜〜。何も言えない。

そんな人は無視するとして、

以下の3つが重要となる

施設長はプロとしてのマインドが必須

施設長の考え方、態度や発言で施設の職員は大きく変化する。

だから、プロとして、絶対とってはいけない姿勢があるのだ。

それは福祉の基本的理念から外れた行為を指す。

福祉の基本理念とは、人権と人としての尊厳が守られ、差別や虐待のない世界の実現だ。

これを基本とした行動を取らなければならない。



福祉の基本理念を施設内に浸透させる

福祉の基本理念を施設全体に浸透させるということは、単に、利用者やお客様に対しての接遇どうこうの話だけではない。

もちろんそれもすごく重要だが、ここで論じているのは、むしろ、施設長であるあなたを中心とした職員間のことだ。

職員間で人権の阻害や人としての尊厳を踏みにじったり、平等でない関係があったり、イジメやパワハラが横行するなら、利用者やお客様に対してもあなたの部下はそれをしていると考えた方が妥当だ。

そして、その引き金とたるのが、施設長であるあなたの職員に対する姿勢が引き金となる場合が多いことを自覚するべきなのだ。

あなたが、全ての職員に対し、その人権と人としての尊厳を尊重し、差別や虐待をしないということが担保されているかを今一度検証する必要がある。

職員との徹底した対話

時には個人的に、時にはグループで、全ての職員との対話の時間をできる限り多く取らなければならない。

その際に重要なのは、全ての職員に平等に接するということだ。

平等な機会を約束するということだ。

決して偏ってはいけない。

そして全ての職員に、健全な福祉思考を持たせなければならない。

丹念に、何度も対話を重ね、施設長であるあなたのことを、信頼できる福祉人と認識するまで実行しなければ、職場の雰囲気は絶対に変わらない。

本物の福祉人を育成する環境でなければ人は定着しない



新卒、新任の職員をあなたの施設で定着させ、数年後の中心戦力として育成するためには、まず、環境を整えない限り無理だ。

人は偶然その職場に定着するわけでも離職するわけでもない。

定着も離職もその理由が必ずある。