レクレーション・行事は施設にとってとても大切なことです

私の26年間の老人ホーム施設長生活の中でかなり力を注いできたのが利用者やその家族を対象に行事を催すことでした。

老人ホームに限らず福祉施設では、『家庭的雰囲気』を大切にします。家庭的な環境を演出して利用する方達が『施設』という場で生活しているというストレスをできるだけ軽減させることに勤めていることと思います。

しかしながらこれはあくまでも『家庭的』であり『雰囲気』なのです。

『家庭的』であっても家庭でない

もちろん、『家庭的雰囲気』を極限まで演出することは決して無駄なことではありませんし、ですから私も、もちろんこれにも力を注いできました。

でも残念ながら施設はやはり『家庭的』であっても『家庭』ではないのです。

施設は本当の『家庭』と違い食事の時間、入浴時間、消灯時間、起床時間など施設側の都合によりどうしても利用者さんに我慢していただかなければならない場面が多かれ少なかれ存在します。

こうしたことは、在宅と比べるとストレス感じることになると思います。このストレスを少しでも緩和させるために私は大小のレクレーション・行事を定期的に生活の中に盛り込むことに力を入れてきました。

目標と活気のある日々の生活を演出

例えば、絵画の展覧会を開く場合、準備は少なくとも3〜4か月かけます。絵画はすぐにはできません。展覧展に向けた作品製作のスケジュールを自分で立てます。「どのような題材にするか」「幾つ作品を展示するか」などです。

日々の時間を使って作品製作を少しずつ進めます。

2か月ほど前になると家族や友達などに案内の手紙などを書きます。

展覧会当日は自分ももちろん参加し、みんなが出し合った作品を鑑賞したり家族や友達と面会する機会にもなります。

こうしたことによって、次回の展覧会への動機が生まれるのです。

例えば、遠足は行き先や役割分担を職員、利用者さんと何度か話し合いをもちます。当日はグループごとそれぞれの役割を利用者さんにも割り振り活動します。そのことによってただ連れて行かれる遠足でなく、参加者一人一人が主体的に活動に参加できるようになるのです。

こうした行事によって職員側も利用者さん側もお互いを理解する大切な機会となり、施設という環境を利用した家庭では味わえない新しい生活の潤いが演出できるのです。

行事やレクリエーションを通じて利用者さんと介護職員がお互いを理解し合う貴重なきっかけとなっていくのです。