突然家族が介護状態に! 焦って介護支援専門員に全てを任せて、お勧めできない老人ホームを選んでしまう人が90%! これでは親孝行できない。

老人ホームに入所して、楽しく暮らせるのは10%!

親に良い老人ホームを選んであげることは最高の親孝行だと思います。

しかし、実際老人ホームに入所して幸せになれる確率は、あくまでも私のプロとしての考えは、10%程度だと思います。

残りの90%は、不幸な余生ということになってしまいます。

なぜ10%しか幸せになれないのか

特に特別養護老人ホームの場合、良い施設が10%程度しかないからです。

残り90%はお世辞にも良い施設と言えないのです。

一見問題なさそうな老人ホームでも、その施設の職員の99%が良い職員ても、残り1%がダメ職員なら、結局ダメ施設になってしまうのです。

福祉施設の良し悪しは施設長で決まる

26年間も老人ホームの施設長をやっていると、どんな人が老人ホームの施設長を務めているかよくわかります。

以下はあくまで私自身の印象ですが、

10%の老人ホームの施設長は、施設運営のプロです。長期、中期の自施設の目標を定め決してぶれることなく施設運営を実行していきます。

10%の施設長は、プロとしての自分のスキルを上げるための情報収集を怠りません。自分の能力を高めることが、職員の信頼と利用者の幸せを実現させる方法であることを理解しています。

10%の老人ホームの施設長は、介護技術に関する情報収集も熱心に行い、自施設の職員の教育指導が利用する方々への幸せに直接つながることをよく認識しています。

10%の老人ホームの施設長は、自分の施設の職員の抱えている職業上の悩みによく耳を傾け、その解決に努力します。

10%の老人ホームの施設長は、社会福祉の意義と使命という課題に真っ向から取り組み、常にこのことを前提として実行しています。また自施設のすべての職員に、社会福祉の意義と使命を理解させることに勤めています。1

なので、10%の良い施設に入所した方が幸せになれるのです。

90%のダメ施設を選んでしまう原因

老人ホームの助けが必要になるときは、家族の誰かが介護が必要な状態に陥ったときです。

こうした事態は、急に訪れるために、そして多くの人があまり体験したことがないことです。焦るのも無理はありません。

焦って、急がなければという思いが判断を鈍らせてしまい、結果的に90%の施設を選んでしまい、親孝行とは程遠い事態になってしまいます。

90%を選ばせる「ケアマネ」という名の営業マン!

もう一つの要因は、介護支援専門員(ケアマネージャー、通称「ケアマネ」)という人たちの存在です。

介護支援専門員という方たちは、通常、居宅支援事業所もしくは在宅介護支援センターに常駐している相談員の方たちです。

老人ホームの利用の時、在宅サービス(デイサービス・ショートステイ訪問介護)を利用する要介護認定者のほとんどの場合、この方たちの力を借りてケアプラン(介護計画)が作成されます。

ケアプランの作成だけでなく、利用する施設、機関のとのやりとりもこの方たちが代行してくれます。

家族が急に要介護状態になった時の大変心強い相談機関です。ほとんどの方が介護保険の仕組みについて熟知しているわけではないため、この方たちのアドバイスが非常に役に立つのです。

しかし、居宅支援事業所や在宅介護支援センターの多くは老人ホームなどの親施設と言われる大きな施設に併設されているのです。しかも親施設が行う在宅サービスを90%まで自分のケースに紹介しても良いことになっているため、事実上、親施設の営業マンとなっていることがほとんどなのです。

そのサービスや施設が対象者に必要か?あっているか?の前に、親施設の運営する在宅サービスの経営上の都合でケアプランが作成されるケースも少なくないのです。

困っている時、無料で手を差し伸べてくれて、親切にどのよに対処したら良いか教えてくれているようで、実は自分が所属する団体のサービスを限度いっぱいまで利用させる営業マン的介護支援専門員も少なくないのです。

私がお勧めできるレベルの、良い老人ホームに所属している介護支援専門員なら10%の確率で良い在宅サービスを利用できますが、お勧めできない老人ホームの90%側に所属する介護支援専門員に当たってしまった場合、間違いなく、お勧めできない老人ホームが経営する、お勧めできない在宅サービスの利用を強く勧めてくるはずです。老人ホームの入所を希望する場合も、まずはお勧めできない老人ホームに入所希望を出さなければならなくなるでしょう。